だんだんな気持ちで淡々と暮らす

淡々とした生活の記録

『理系に学ぶ。』 川村元気著 印象的な言葉②

48歳男子PINEです。

ちょっと前に①を書いた続き。

 

pinewood13.hatenablog.com

 

ばりばり文系であり、新しいテクノロジーについていけていない僕でも、かなりの刺激を受けた。対談集というのは、退屈なものも多いが、これは川村元気氏のプロデュース力なのか、おもしろい部分が凝縮されている。

 

では、印象的な言葉をどうぞ。

 

 

×舛田淳 (LINE取締役 CSMO)

「技術や商品やサービスをどうやって好きになってもらえるか、愛着を持ってもらえるか、定着をさせることができるかってことですよね。どんな仕事でも、それがあって初めて、共感も感動もある」

 

サービスをどうやって好きになってもらえるか?そこには人間が生理的に気持ちが良いかってのも大事と言っている。任天堂のゲームの話しでも、気持ちが良いって言葉がでてきた。話はちょっと違うかもしれないが、外でご飯を食べ、また行くかどうか決めるのって、僕はその店が気持ちが良いかどうか。もちろん、まずいなと感じたら2度行かないだろうけど。味よりも、気持ちが良いかどうかのほうが大きい。

 

×高橋智隆 (ロボットクリエーター)

「泥臭いことを絶対的に自分でやらないと」

「結局は個人の試行錯誤の中にしか進化はないと思っていて、失敗してはその都度、解決のための工夫を繰り返して自分の手を汚さないと、新しい発想はでない」

 

個人の試行錯誤の中にしか進化はないって言い切っているのが新鮮だったし、何か励まされた。3人集まれば文殊の知恵などというが、何も考えていない3人が集まっても知恵など生まれようがない。

 

×若田光一 (JAXA宇宙飛行士)

 

「仕事に慣れて、安定状態になっていったときには、新しい課題に挑戦して、あえて自分の置かれた状況を不均衡な状態にし、それを克服するために努力することで成長できる」

「試行錯誤を重ねながら、努力している時期ほど大きく伸びるチャンス」

 

ここでも「試行錯誤」。この本にでてくる理系男子はみんな「試行錯誤」している。人生をおもしろくするヒントは、「試行錯誤」の中に間違いなくある。正しく「試行錯誤」していきたいものである。

 

×伊藤穣一 (マサチューセッツ工科大学 メディアラボ所長)

 

「本当は結婚して家を持つ前にリスクを取らなければいけない。20代の10年はとても大事」

 

これは、自分の息子に言いたい言葉。「若いうちはリスクをとれ。」と。

 

 

僕が本を読む理由の1つは、「言葉」を探していることってのがある。こうやって印象に残った言葉を挙げることで、自分の今が分かってくる。ここでの登場した人達の言葉はたぶん自分の中にもあって、読書がそれを炙り出してくれるのだろう。とくにここでは、自分がどのように仕事に向か合い、何を大切にしたいと考えているのかが、はっきりとした。

 

こうやって、今の自分を確認できる読書って人生をとても豊かにしてくれる。

やっぱり、大好きだ。