だんだんな気持ちで淡々と暮らす

淡々とした生活の記録

少しの面倒を引き受けることで、意外と簡単に世界は広がるのかもしれない

我が家は、毎年スキーに行く。

行くのはだいたい新潟の湯沢に、新幹線を利用して。

スキーに行く人なら分かると思うが、

スキーやスノボを持参して新幹線に乗るのは、けっこう骨が折れる。

  

経験ある人なら分かると思うが、スキーやスノボって新幹線の中に入ったとたん、こんなに大きかったっけってくらい大きく感じる。あれは不思議だ。

 

同じような経験として、子どもが自転車のカギを無くして、車に積んで帰ろうとした時(奥さんの実家の日産マーチ)、「えっー、子どもの自転車なのに、こんなに大きかったっけ」って積むのに四苦八苦したことがある。意外とデカいと感じた経験として共感を得るには、あまりにも人を選ぶ例えになった。

 

スキーやスノボが意外とデカいということを言いたかったわけではない。

完全に脱線している。

ただ、スキーに行くのに新幹線でいくのは大変ってことが言いたいのだ。

 

だったら車で行けばいいじゃないの?って、

その通り!

スキーやスノボに行くなら、絶対、車で行ったほうが何かと便利が良い。

と思う。荷物も多いしね。

じゃあ、なぜそうしない。

もちろん、それには理由がある。

 

 

我が家には車がないのであるが、奥さんの実家の車を借りることができる。

だから、車がないというのは理由ではない。

 

雪のほとんど降らない埼玉のとある街で活躍する、奥さんの実家の車には冬になってもスタッドレスタイヤを装着するといった文化はない。

誰もが冬にはスタッドレスタイヤを装着する鳥取県に住んでいた僕としては、なんとも冬に対しての準備が足りない人たちだと憤ったものだ。余計な世話だが。

でもまあ、スタッドレスタイヤはないまでも、時々降るどか雪に備えて、雪道用のタイヤチェーン(以後チェーン)はある。チェーンを使えば雪道も無敵である。しかし、このチェーンが曲者なのである。

 

なぜなら、僕はチェーンを自分で装着したことがないのだ。

 

人の手伝いはしたことがあるにはあるが、ほんとオマケ程度の手伝いだ。

タイヤにチェーンを巻く作業は、僕にとって、未知であり、面倒であり、寒さに負けそうであり、できることならしたくないことであり、JAFに頼みたいようであり、などなどといった負の記憶が僕の頭の中にしっかりと刷り込まれているのだ。

 

だから、チェーンをタイヤに巻いてまでスキーになんて行きたくないのだ。

スキーへの愛なんてそんなものなのだ。

 

これが、僕たち家族が新幹線を使ってスキーに行く理由である。

チェーンをタイヤに巻くといった大きな壁が僕の前に立ちふさがっているのだ。

 

 

しかし、とうとうその壁を越えなければならない日が来た。

新幹線の指定席がとれなかったのだ。。。ひゃ~~~。

 

スキーに行くことは決まっているから、もう車で行くしかない。

スタッドレスタイヤがついたレンタカー借りようかと、弱気の虫が顔をだしたが。

いやいや、今がこの大きな壁を超える時です。と強気の鷹がそれを制した。

 

そして、今日の朝、初めてチェーンをタイヤに巻く練習をした。

かなり厳しい戦いで、マニュアル通りにやっているにもかかわらず、なかなかうまくいかない。

やっぱり、壁を超えることができないのか俺は。。。。。と折れそうになるところに、

奥さんが

「レンタカー(スタッドレスタイヤ装着の)まだ借りれそうだよ」

と悪魔の囁き。

僕はその囁きを笑顔でかわし、また大きな壁に向かった。

 

1時間程度、格闘の末、とうとう片輪が装着できた。

やったーーーー、僕は壁を越えることができたーーー。

 

 

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前置きが長くなった。

チェーンをタイヤに巻くという作業は大変であるが、1度コツをつかめば、10分程度あればできることが分かった。

これからは、レンタカーや新幹線を使わなくても、奥さんの実家の車(日産マーチ)で雪山や冬の東北にも行くことができるのだ。

 

そう、僕たちの遊びの世界は間違いなく広がったのだ!

 

予定にはなかったが、冬の東北に家族で旅をしたくなった。

もちろん、奥さんの実家の車(日産マーチ)でね。