だんだんな気持ちで淡々と暮らす

淡々とした生活の記録

二分の一成人式で少し成長した息子

最近は「二分の一成人式」なるものを行う学校が増えているのかな。

それは、20歳の二分の一である10歳になったお祝いのことである。

うちの息子が通っている学校もご多分に漏れず、先日これを行い、息子も二分の一成人をお祝いしてもらった。

 

その式は、2部構成になっていた。

1部は、子どもたちが順番に特技を披露、そして夢を語った。

2部は、体育館で子どもたち全員で合唱や合奏を披露した。

 

 

第部1の特技の披露で、ソロバンをやった我が息子。

友達に、「58350×45897」みたいな、桁数の大きい問題をだしてもらい、ソロバンで計算した。

良くある、子どもっぽいできる感をアピールするやり方だ。

これが、少し裏目にでた。意外と難しかったのだ。

 

思った以上に問題に手こずる息子。焦りの色が少しでている。時間が過ぎる。間がもたず、問題をだした友達も自分の席に戻る。

ソロバンに向かう息子を、子ども大人合わせて総勢60名以上がジッと見守るという形になってしまった。

 

「できた」と息子。

 

でも、問題を出した友達はそばにいない。仕方なく、問題の裏に書いてある答えを見て、自分で答え合わせをする。ちょっと安心した表情になる。

 

「あってた、えへへへへへ」と息子。

 

その声を聞いた、総勢60名は、たぶんいろいろな意味で良かったと胸をなでおろしたはずだ。その気持ちを表すかのような拍手が室内を包んだ。パラパラと。

 

時間と言うのは、感覚的なものである。ということを強く感じた2分間であった。

本当に長かった。

 

 

その日の夕食の時に、特技披露の話しになった。

息子にとっても、納得いくものでなかったようだった。

僕と奥さんも、良かったところを話した後、こうしたらもっとソロバンが特技って分かったかもねという話をした。

息子の歳で、うまくいかなかったことから学ぶなんてことは、まだできないと思う。

でも、こういった経験をして、子どもというのは成長していくのだろう。

 

 

本当の成人式の頃には、息子はどうなっているのだろう?

成人した時に、今日のことを、お酒を飲みながらでも話せたら最高だろうな。

楽しみに待ってるぞ、息子よ!!!

 

 

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