だんだんな気持ちで淡々と暮らす

淡々とした生活の記録

強い思いは現実になると思っている

 

ずっと前のことである。

 

友達が「願いって叶うって思うんだよね」と言った。その友達は女の子なんだけど、こうなりたいなって強く願っていることは現実になっているらしい。例えば、10代から海外で暮らしてみたいと思っていたら、旦那が転勤で海外に行くことになった。でも、その話にはオチがあり、転勤先が行きたくない国である中国だったらしい。

 

実は僕も、強い思いは叶うと信じている。

 

僕は、小学生の頃から、ある事件をきっかけに実家からできるだけ離れた場所で暮らしたい思っていた。それは夢とかではなく、ただただ自分のことを知らない人ばかりの場所に行きたいという思いからだ。

高校生になった頃には、東京に憧れるようになり、東京で暮らしたいという、もっと具体的い強い思いにが変わった。だから、東京の大学を受けた。でも落ちた。それでも、福岡の大学に行き、実家からは離れることができた。遠くに行きたいという思いは一応叶った。

 

大学を卒業し、福岡で就職したが、いろいろあり実家に帰らなければならなくなった。その時は、実家である鳥取県に骨を埋めるつもりでいた。でも、今は東京にいる。

 

東京に出てくる前、高校時代のような、東京に行きたいという強い思いはなかった。33歳の時に、今の仕事につながる専門学校に行くことを決めた。福岡と東京の学校を受け、どちらも受かった。僕は東京を選んだ。たぶん、高校時代からの強い思いが東京を選ばしたのかもしれない。

 

そして、48歳になった今、結婚し親になり東京に暮らしている。結果論なのかもしれないが、高校生の頃に強く思ったことが現実となった。ずいぶん、時間はかかったが。

 

たぶん、強く思うことは、その思いを現実にする力があるのかもしれない。それが、どういう形になるか、良いことなのかどうかも分からない。

でも、少年の頃に感じた、遠くに行きたいという思いは、今もなお僕の体の一部として、まだここにあり、時々顔をだす。

そしてまた、僕は東京よりもっと実家から離れた場所で暮らしたいという思いが芽生え始めている。まだ強くはないが。

 

勘違いしないでほしいのは、僕は夢は叶うとか、夢を持ったほうがいいということを言いたいわけではない。むしろ、その逆なのかもしれない。