だんだんな気持ちで淡々と暮らす

淡々とした生活の記録

2021年 カミサン初大笑い

カミサンの初大笑いの話。伝わりにくいとは思うけど、あの日の出来事を書いてみたので良ければ読んでくださいまし。

 

 

お正月は電車で1本のカミサンの実家に行った。その帰り道での話である。

最近のムスコッチは、音楽が大好きで、ボカロや紅白にもでていたヨアソビなどを好んで聴いている。ボカロっていうのはこんな感じの曲。

 


シャルル/flower

 

合成音の声が歌うのよね。このように、今時の曲が好きなのだ。聴くだけならまだしも、どこでも歌ってしまうのが、親としては困りものなのである。スーパーでも、交差点でも、向かいのホームでも、路地裏の窓でも、しまいには夢の中でも、山崎まさよしバリに探している、違った、歌っているのである。

そんなムスコッチが里帰りからの電車を降り、おうちまでの道のりを歩いている時に、どこかで聴いたことがある優しいメロディーを口ずさみだした。それは、ボカロでもヨアソビでもなく、どこか昭和の香りがする優しいメロディであり、歌詞だった

 

「この世で一番の幸せは~~、名誉でもない~~、富でもない~~、愛~~する誰かの幸せ~~を守り抜くこと~~、尽くしぬくこと~~~♪」

 

これはどこかで聴いたことがある曲だな、どこだっただろう?昭和枯れすすき並の昭和感が強い歌詞をなぜムスコッチは知っているのだろう?僕もカミサンも、同じような疑問を抱えながらも、それを思い出せずにいた。もう我慢ならんとカミサンはムスコッチに聞いた、

「それ、なんの曲だっけ?」

澪つくし

この後、カミサンは大爆笑。

澪つくしというのは、沢口靖子が主演していた昭和の朝ドラである。なかなか小5の子どもが歌える歌ではない。ちなみにそれはこんな歌。

 


恋のあらすじ / 彩恵津子

 

けっこう渋いよね~。でもサビが耳に残るよな~。「守り抜くこと~~、尽くしぬくこと~~」、なんとも切ないこのメロディーを歌う小学生は最近いないだろう。

もちろん、この歌を小5のムスコッチが知っているのには訳がある。「エール」以来、我が家では毎朝、NHK連続テレビ小説を観るのが習慣になっているのだけれども。今は「おちょやん」ね。8時からでは仕事に行くのが遅くなるから、いつもBSで観てるの。BSなら7時半からだから。

その「エール」「おちょやん」をやる前、つまり7時15分からの時間帯に澪つくし再放送をやっているのだ。時々、時間調整のためなのか、最後にこの「恋のあらすじ」が流れるのである。

毎朝、7時27分くらいにNHKをつける我が家は、「澪つくしのラスト3分だけがテレビに映っている。観ることなし観ているうちにムスコッチはこの渋い「恋のあらすじ」も覚えてしまっていたのだ。子どもの記憶力ってすごいんだよね~。

 

ムスコッチが口ずさむのが終わっても、しばらくカミサンの笑い声は暗闇の中に響いていたのだった。