だんだんな気持ちで淡々と暮らす

淡々とした生活の記録

【息子】物欲が低い世代

「いやいい」

 

僕が小学生や中学生の頃って、そうそう欲しい物なんて買ってはもらえなかった。まあ、うちがかなりの貧乏だったってのもあるけど、笑えない(笑)

小学6年生の頃、僕の学校ではアシックスの靴が流行っていた。もう販売していないとは思うけど、『ボストン』とか『ネバダ』とか『マラソンソーティ』って名前の靴があり、関係ないのにアメリカの匂いがプンプンするようで誰もが憧れていたんだよね。今でいうスニーカー。その頃は、スニーカーなんて言葉は知らなかったし、うちの田舎じゃその単語誰も使っていなかったんじゃないかな。

今でも覚えている、その『ボストン』を買ってもらったこと。紺色で、ソールが少し厚くて、今でいうNBの966のような感じだったかな。8000円くらいしたんじゃないかしら。これは超高価よ。もう、すんげ嬉しくて抱いて寝っちゃったもんね。

何が言いたいかって、その頃って学校に履いていく靴さえ、なかなか買ってもらえなかったってこと。

 

息子が陸上部に入ったので、やはり、それなりの靴を買わないとというわけで、スポーツ用品店に行った。ランニングシューズを見てみると、意外と10,000円以内でお手ごろなのがずらりと並んでいる。しかも、ちょうどモデルチェンジの時期で30%オフ。ラッキーとばかりに、ブルーのランニングシューズを買った。

サイズを合わせている時に、「この靴もう小さいんだよね」と履いている靴がもうサイズアウトっぽいことを言った。ので、「通学用にもう一足買えば?」と大盤振る舞いをしたのだが。「いや、まだ大丈夫。これ気に入っているし」と息子は新しい靴を手に入れるチャンスをみすみすフイにするのだ。何度か促したが、「いやいい」と。

ほんと、物欲がないというか、低いというか、満たされているというか。それが良いのか悪いのか。。。そろそろ洒落っ気がでてきたらいいのにな~っていう親の欲のほうが、子の物欲より大きいかもしれませんな~。欲張りなのは親ばかりかも、気をつけよ。