だんだんな気持ちで淡々と暮らす

淡々とした生活の記録

【父母】両親を介護するということ⑤

つづき

 

お金がすべてではない。お金で買えないものもある。お金に魂を打った。などなど、お金はただのお金でしかないのに、なぜか悪者扱いされることがある。僕も誰かの影響を受け、そんな風に考えていたこともあった。心とは裏腹に。でも、やはりお金はある程度あったほうが良い。って今は思っているんですけどね。

 

 

父が無事、老健に入所することができた。一安心。家で一緒に居てやれないことの罪悪感はまったく無い。この親不孝者と言われても無理なものは無理だ。入所できる期間は3か月と職員に念を押された。「3か月も」なのか、「3か月しか」なのか、後者だな。でも、今は3か月後のことは棚に上げておこう。

まず、お金のことを考えた。幸いにも、両親の通帳、カード、保険証など大切なものは1つにまとめてあり、すぐにみつかった(それも問題かもしれませんが笑)。父は50代後半には仕事ができない体になり、母はパートの仕事を細々とやっているだけだった。加えて、年金は払っていないので貰えないと威張っていた。もちろん、それでは生活できないので、我が家から毎月16万円仕送りをしていた。大変だけどしょうがない。かつ弟の家は仕送りするなんて余裕はぜんぜんない。これもしょうがない。母と義妹は仲が悪いし。そんな状況なので、貯蓄があるなんてことはほとんど期待していなかった。

驚いたことに、そのまとめてある箱の中をみると、年金機構からのハガキがあった。ちょっと期待しながら、そのハガキを手に取り、読んでみた。なんと2人合わせて月に4万円の年金を受け取っているではないか。まんまとずっと僕は母に騙されていたのだ。この野郎と思ったのと同時に、なんてラッキーなんだって気持ちにもなった。2人で4万円なんてとっても少額な年金なのに。なんてお気楽な頭なんでしょう。また、サラリーマンのボーナスくらいの貯蓄もあった。母は昔からお金がないと口癖のように言っているのに、こそっとお金を貯めている。これもラッキー。2~3か月くらいはそれでどうにかなるかなって感じだった。

しかし、父が老健を退所しなければならなくなった時、母もどこか入所先を探さなければいけなくなった時、のことを考えるとお金はの不安はかなりのものだった。有料老人施設はかなりお高いのだ。お金の問題、両親をどのように介護していくかの問題(施設を探すのか、家で介護するのかなど)は僕の肩にズドンと圧し掛かってくるのだ。うっ~~胃が痛い。

 

 

お金があれば悩まなくていいんだろなってことあるよね~。あはは。