『理系に学ぶ。』川村元気著 印象的な言葉の数々①
48歳男子PINEです。
本を読むことは僕の日常。でも、どんな本を読んだか、すぐ忘れる。これも年のせいかしら。ノートに印象に残った言葉を残しているのだけど、特に整理しているわけではないから、どこに何を書いたかも覚えていない。最近は、経済的に本を易々と買える状況ではないものだから、図書館を利用している。だから、余計に覚えていないのよ。ブログに書き留めておけば、検索しやすいと閃いた。レビューまではいかないけど、備忘録程度にしたためてくぞ。
最初は、『理系に学ぶ。』 川村元気著
「電車男」「悪人」「告白」などの映画プロデューサーであり、「世界から猫が消えたなら」「億男」といった小説の作者でありと大活躍している彼と、理系のトップランナーたちの対談集である。
印象に残った言葉がたくさんあったので、記しておきたい。残念ながら、川村の言葉なのか、対談相手の言葉なのかは不明である(笑)
×養老孟子(解剖学者/作家/昆虫研究科)
「落語でもなんでも、師匠の真似をするところから始まる。その上で、どうしても真似できない部分が弟子のオリジナリティー。ゼロベースでオリジナリティーを自分の中に見つけるというやり方は怪しいと思う」
「何を信じられるかってことは、自分で見つけるしかないんですよ。僕の場合はそれが解剖であり、昆虫採集なんですよ。」
自分の感覚をもっと大切にしようと、誰かが言っている楽しいではなく、自分が何を楽しいと感じているのかに素直になっていこうっと。
×川上量生
「理不尽こそ、人生の象徴だと思いますね」
「実験していき、どういう結果になるかに興味がある」
理不尽こそ人生って、なかなか言い切れない。理不尽なことが多いなって嘆いていたことのほうが多いから、響いたよね。
『おもしろそうだから、試しにやってみるか。そうか、こんな結果になるのか。』ってノリ。実験的に生きていて、結果を客観的に受け止めているのがかっこいい。
×佐藤正彦(東京芸術大学大学院 映像研究科教授)
「人に何かを分かってもらいたくてしょうがない」
「こういう素晴らしい世界があるんだ。これをどうしたらみんなに分かってもらえるのだろう」
自分の仕事に大きなヒントがあったし、向き合いかたも変えることができた。「分かってもらいたくてしょうがいない」ってかっこいい。高齢者に認知症予防、介護予防のことを分かってもらいたいが、まだまだ足りないことに気づかされた。
×宮本茂(任天堂 専務取締役 クリエイティブプロデューサー)
「ゲーム作りで、大事なのは自分が触っていて気持ちがいいように作ろうということです。クリアできたとか、誰より強いとは、別の軸で、操作している瞬間が楽しかったりボタンを押したときの反応が妙に嬉しいとか、自分の生理的な体感にぴったりくるように作ろうと」
ゲーム作る時に、こんなことを考えているんだ。とビックリ。確かに、スーパーマリオブラザーズのドラム缶に入って行く瞬間の音、海の中を泳いでいる時の動き、って気持ちがいい。僕の仕事(リハビリ、体操など)にも、生理的に気持ちが良いってことを意識していこうと新たなアプローチの考えをいただけた。
今回は4人だけの紹介にする(長くなるから)。4人とも共通していることは、自分の感覚を大切にしているということ。もう、文系男子な僕は、ビンビン刺激を受けちゃった。
印象に残った言葉はまだたくさんあるので、それはまた今度。