高2男子が失恋から学んだ役にたたない教訓④
時間がたつにつれ熱が冷めるということはよくあることで、日常めちゃ仕事、違った、日常茶飯事である。最初は、失恋した高校男子に対しての慰めの言葉を簡単に書こうとしてのに、、、いつのまにか僕の思い出を語るプロジェクトになっている、、、急に「こんなこと書いてどうする俺」って気持ちがジワリジワリと押し寄せてきている。あ~~~、まずい、まずい。書き始めたことは最後まで責任を持てよ俺!と自分に言い聞かせるのだ。
僕の手元には、ペンがのっている時に書きなぐった下書きがまだある。これを振り返りながら、続きを書くぞ。書くぞ。書くぞ。書くぞ。書くぞ。
というわけで続き。前回の記事はその女の子と部屋で2人きりで卒アルを見た話を書いたんだよね。
ここから続き。
その女の子の家を後にし、その女ん子に見送ってもらいバスにのった。その道中、僕は炬燵に入り卒アルを一緒に見た幸せ気分に浸っていた。そして、もう告白せずにこの先の高校生活を送ることはできないという、若いゆえの大げさな気持ちになっていった。
家に着いてからも僕は落ち着かず、冷蔵庫を開けたり締めたり、トイレに行ったり来たりと狭い家の中をウロウロしていた。
今すぐにでも、この気持ちを僕の中から出してしまわないと、冷蔵庫とトイレのドアが壊れてしまうところまで来ていた。もう、電話するしかない!そう、その女の子に電話をしよう!と決めた。
僕はすぐにその女の子の家に電話をかけた。お母さんが出て、その日のお礼を言って、すぐに電話を替わってもらった。僕は、
「話したいことがあるから、ちょっと今からそっちに行ってもいい?」
「えっ、今から」
もうその時は、午後の6時を過ぎていており、辺りは真っ暗だった。30キロも離れた場所にいる田舎の高2男子から、このように言われて驚くのも無理はない。
「いいけど、どうやって来るの?」
「自転車で行く。」
そう田舎の汽車とバスの本数は異常に少ない。乗り継いで行ったら、いつ着くやら分からない。ドラマでも映画でもそうだが、高校生が告白する時は、自転車をぶっ飛ばすのが一番だ。尾崎的には盗んだバイクでぶっ飛ばすのがかっこいいかもしれないが、僕には自転車が最高なんだ~~~、そう、、僕の青春方程式、自転車=青春!!!
僕は、暗くなった道路を自転車でぶっ飛ばした。
バス停に着いた。まだその女の子は来ていなかった。それを見て僕はホッとした。実を言うと、自転車をぶっ飛ばしている時から、1つ頭に引っ掛かっていることがあり、その引っ掛かりをどうしたものかと試行錯誤していたのだ。
そうこうしているうちに、その女の子の影が見えた。当たり前だが、その女の子の影がどんどん近づいてきて、僕の目の前に。どうする俺???なんて言う俺???
そしてまだその引っ掛かりが解消できない僕からでた言葉は、
「実は伝えたいことがあるのだけど、今は言えない。明日、言うから返事を考えていてほしい。」
おっ~~~、なんてまどろっこしいことを言うのだ。30キロも自転車ぶっ飛ばして、出たセリフがこれかよ。なぜすぐに告白しないんだ。この告白イブ的なものはなんなんだ!!!
そんな僕に、その女の子は
「もう返事は決まっているよ」
と、ドキドキするような笑顔で、僕の方を向いて言ってくれたのだ。ヨッシャ―――、未来は明るいぞ。間違いなく、高2男子の未来は輝いているのだ。まさに青春は僕のためにあるのだ。
次の日の放課後に会う約束をして僕たちは分かれた。
実は、すぐに告白できなかったのには理由があった。それが頭の隅に引っ掛かっていた。筋を通さない高2男子が輝くような青春を送れるほど、高校生活は甘くない。そう、高倉健のように僕は筋を通さなければならない事情を抱えていたのだ。まあ、申し訳ないが、本当にたいした筋ではないのだけど。。。アハ。
長くなったので、それは次にしよう。
おじさんが高2男子に送る役に立たない教訓
●告白イブ的な告白の返事が良くても、浮かれるにはまだ早い
●女の子に告白するなら自転車をぶっ飛ばして会いに行け
以上。
平井堅が「タクシーに乗ったら青春が終わると思っていた」ってことを言っていたのを思い出した。僕もそう思っていて、50になっても、ほとんどタクシーに乗らない。お金がないからとも言われているが。。。
無暗にどこにでも自転車に行かなくなったことも、僕にとって、なんかなし青春の終わりを告げることのような気がする
完全に自分の世界に入ってます。
それなのに、最後まで読んでくれた方々ありがとうございます!!!