だんだんな気持ちで淡々と暮らす

淡々とした生活の記録

【息子】まもなく運動会。勘違いも1つの才能。

まもなく運動会である。もちろん息子のだ。僕の中学時代の運動会なんてものは、記憶の片隅にも残っていない。クラスでワーワーやることが好きではなかったものだから、かなり冷めた気持ちで運動会なるものに臨んでいたのではないだろうか。心の底では、一緒に楽しみたいと思っていたんだろうけどさ。天邪鬼。

しかし、我が息子、かなりウキウキしている。彼の様子を見ていれば誰でも分かるくらいにウッキウッキと。特に1・2年で行うダンスが楽しみのようである。

「2年生が中心になってダンスを踊るんだよね。今日練習したんだ。」

「これがけっこう難しくて、練習しないとやばいかも」

「練習したいけど、お母さんと、お父さんの前では恥ずかしいから、2階でやるね」

と言って、2階の鏡がある部屋に上がっていった。

すると、ドン、ドッドン、バタン、ドカン、ヒュー、ストン、。とあらゆる擬音が階下に鳴り響いた。隣の家から騒音の苦情がくるのではと不安になるほど。どうも我が息子、どこでも本気でやらないと気が済まない性分らしい。加えて、力の加減が少々苦手なタイプなのだ。あらゆる動きがフワッとした感じではなく、ドッタンとかバッタンって感じなのだ。小さい頃は、それが気になって「もっと力を抜いたら」と言ったものだが、今ではそれも個性として受け入れていると言うか、諦めている。

練習が一段落したのか、音が静かになった。そして、僕らのいる部屋に来て、「やっぱりこのダンス難しい」と言うや否や、目の前でドッタンバッタンとステップを踏み出した。しかも本気モード。

あれ?

さっき「恥ずかしいから」って2階に上がっていったよね。もしかして、鏡の中の自分を見て「俺、イケてる」とか思っちゃったクチ???と夫婦で目を合わした。すぐに、「イヤイヤイヤ、それないから」と今度は夫婦で同時に首を横に振った。

なんとも勘違いしやすい息子ではあるが、成功ってのは勘違いや思い込みから始まることもあるって言うから、放っておこう。

息子の中学の運動会は僕も楽しみ。まあ、行けないんだけどね。